のっぴきならない

関西弁の男にどうしようもない魅力を感じる

突然SnowMan向井康二にハマったアラサーOLが滝沢歌舞伎を最前列で見るまで

2021年6月、緊急事態宣言真っ只中。御園座滝沢歌舞伎を観劇した。それも、最前列ど真ん中のいわゆる「神席」。薄暗い青いステージにかかった半透明の幕が開くと、もう今まさにめちゃくちゃに大好きで何回も何回も何回も見たSnowManが私の目の前で、青い桜をひらめかせながら舞い踊っていた。正直今でもあれは現実だったのか、夢だったのか半信半疑である。自分の膝にどっさりと降りかかった青い桜がかろうじてあの瞬間が現実だったということを証明していた。鞄に入れて持って帰った。

転がり落ちるようにSnowManにハマって半年。こんなに早く、生きているSnowManに会えるなんて思っていなかった。

気が狂うほどお笑いを見ていた毎日

中学生の頃からいつも何かしらにハマっていた。遍歴をかるーくなぞると、銀魂・リボーン・ガンダム00忍たま・お笑い・ジャニーズ・音楽(椎名林檎)とかとか、命を燃やしたと言えるジャンルはこんなもの。(年齢バレそう)成人して、社会人になっても常に何かに熱中してはつぎ込んでいた。

ジャニーズはもともとキスマイ宮田くんとA-B-C.Z河合くんにハマっていた時期があった。近年はゆるーくセクゾを追ったり、録りためた少クラを気が向いたら見てみたり、若い男の子が見たくなったらたまに触れる、といった程度。ジャニーズカウントダウンは毎年欠かさず見ていたが、2019年のカウントダウンに出ていたSnowManは当時全く記憶になかった。(何ならSixTONESの方が認識してた)とはいえ、初期SnowManはキスマイやエビのバックに付いていて、宮田担・河合担だった私は流れでなんとな~く弟子枠のさっくん・ふっか推しだった。えびの名曲ShowerGateのバックでバキバキに踊っているSnowManは当時コンサートで一度見たことがあって、メンバーを認識してはいたもののやっぱりその時はそこまで注目してはいなかった。

それから5〜6年ほど経って、色々なコンテンツを経由して私は2019年以降~お笑いに命を燃やしていた。もともと好きだったことと、最推しのインディアンスがM-1決勝に出ることで再燃していた。流れでNSC26期あたりにまんまとハマり、供給の多さにあっぷあっぷし、賞レースで涙し、見取り図のYoutubeで腹がよじれるほど笑っていた。

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これがツボな人は握手

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インディアンス見たさにまいジャニも漁っていた。意図せず向井康二と邂逅していたが当時の私にはたぶっちゃんしか見えていなかった…

コントよりも漫才が好きで、東京芸人よりも関西芸人が好きで、もう毎日お笑いを見すぎて、何が正しくて何が正しくないか倫理観が歪むほどどっぷりだった。当時の私は日常の些細な話題すら、ツッコミ所があるかないかで判断していた。気が狂っとる。

向井康二を認識してハマるまで

2020年12月中旬、M-1が間近に迫る時期。そんな中、SnowManにハマっている会社の先輩と一緒に仕事をする機会があり、距離を縮めたかった私は軽い気持ちで「SnowMan分かります!」と話しかけてみた。先輩はひーくん担で、初期メンならある程度話が合わせられることもあって色々と勧めてもらった。SnowManがデビューしたことは認識していたが、人数が増えていること、新メンバーが誰なのかもはっきり分かっていなくて、ラウールはかろうじて知ってる、くらいのレベルだった。先輩の熱量は凄く、Youtube・それスノ・islandTVをどっさりと見せられた。そこで初めて向井康二を認識した。毎日関西弁のお笑いコンテンツにどっぷりだった自分にとって、康二の関西弁は馴染みがあってなんとなく心地よかった。

「今自分の中でお笑いが熱いんで、この関西の子はちょっと気になりますね…」とぼやいた私に先輩が見せたのは、それスノ大宴会スペシャルのパンスト相撲だった。

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康二担には言わずと知れた伝説の回

パンストの被り方も芸人そのもので、(こういう細かいテクニックも関西ジュニアの下積み時代によるところなんだなって後から知って泣けた)パンスト相撲中もめちゃくちゃ顔が面白くて、パンストをスポンと脱いだ後の真っ赤っかな鼻にめちゃくちゃときめいてしまった。そして向井康二のバラエティ力の高さに心奪われているところに畳みかけるように見せられた君彼とCFBとキッシン。SnowManがバキバキに踊れるグループなのは初期メンの頃から確固たる事実だったので分かってはいたけれど、当時えびコンで見た時よりもずっとずっとずっとカッコよく、段違いに魅力が爆発していた。それから年末を迎え、M-1は見つつも日々SnowManを追っている自分がいた。

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衝撃的だったパフォーマンス、CFB。

紅白に出られなかった無念はありつつも、迎えた2020年ジャニーズカウントダウン。パフォーマンスももちろんだが、衝撃的だったのが衣装。全員ピンク色のふわふわした生地で、少しずつ形の違う可愛いセットアップ。向井康二は、ベレー帽とフレアパンツを履いていた。そして私の大好きなV6のDarlingを歌っていた。(姉がジャニオタだったこともあり、かつてのジャニーズ曲にもなじみがあった)衝撃的なほど、もっっっのすごく可愛かった。もうその時、私の中にツッコミ所があるかないかという判断軸は全く無くなっていて、もうただただ可愛くて、寒そうにしているところも可愛くて、スタイルの良さに改めて気づいて、そのままカウコンのオンラインチケットを買って、気づいたら正月休み明けの出勤1日目の帰り道にSnowManのファンクラブに入金しに銀行へ行っていた。ここまで、1か月足らずのことである。

向井康二の魅力

そこからはもう転がり落ちるように向井康二にハマっていった。知れば知るほどに魅力的で、下積みの長さ故彼をたどる歴史は深く、今に至るまでの変遷を貪るように摂取した。SnowMan加入時の苦難の時期、ROTで当時の滝沢歌舞伎に密着されている康二は今見ても胸が締め付けられる。肌が少し荒れていて、目線がうろうろとさまよっていて、うまく笑えていない康二はガチの保護対象だった。(関西時代の話はこれまた長くなりそうなので別の機会に)YoutubeではSnowMan加入当時のジャニーズjrチャンネルからデビューに至るまで康二に注目して追うと見違えるほど表情や動きや発言がどんどん明るくなって、めちゃくちゃ人間味があっていい。康二の魅力的なところはそこだ。そういう過去の小さな変化を追っては嬉しくなったり悲しくなったり萌えたり喜んだりしながらParaviにも課金し、Grandeurを買い、着々とのめりこんでいった。東海ウォーカー関西ウォーカーを両方買って、康二のページ以外マジで読むところがなくて冷静になったこともあったけれど、新入社員設定の向井康二12ページ特集には抗えなかった。可愛すぎるやろ。

向井康二の一番好きなところは、動きが可愛いところ。静止画ももちろんめちゃくちゃ可愛くてカッコよくて最高だけど、動いている向井康二はそれ以上だ。ダンスも少しだけ癖があって、関西時代センターを張ってただけある自我の強さが垣間見えて良い。普段の仕草も動きが大きくて、見ていて楽しい。おとなしく立っていられないのか、他メンバーにまとわりついたり茶々を入れたり帽子をしょっちゅうかぶりなおしたり立ち位置うろうろしたり、落ち着きがなくて目が離せない。そんな子供っぽい面もありつつ、でもめちゃくちゃスタイルが良くて男の子らしいシルエットにめろってしまう。半袖からひょろっと伸びた腕に時計をはめてるあのラインはずっと見てしまう。夏場になって半袖の機会が増えて私はとてもとてもとても嬉しい。

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一番好きな動いている康二。スニーカーも可愛い。

あと、襟足のコンパクトなシルエットもとてもかわいい。キッシンの時のマッシュヘアがかなり顕著だが、頭どんだけ小さいん…とビビってしまう。ウルフ向井も可愛かったけれど、やっぱり短髪が好きだ。本当は映画「少年たち」の頃くらいのベリーショートが良いけれど、あの髪型に戻すことはないのかな。耳が大きいのがよくわかって、モンチッチみたいでとてもかわいい。ちなみに当時のイモい小島健も可愛い。

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右側におさるさん康二。左から2番目に目つきの悪い小島。

優しくて気が良くて、バラエティや歌番組でも一人ぶっこむ勇気があって、メンバーはじめ周囲に愛されていることがひしひしと伝わる魅力的な人間だ。たまに鼻の頭にでっかいニキビを作ってたり髪の毛があり得ないほどチリチリだったり、日々ツッコミ所があるところも良い。完璧すぎないところが私にとっては完璧なのだ。

人間性の部分にも言及したいところだけれど、これまた長くなりそうなので別の機会に…

SnowManは本当にこの世に存在しているのか

コロナ禍ということもあって現場の機会にはなかなか恵まれず、オンライン配信や映画、新曲発売、地上波冠番組など沢山トピックはあってそれなりに楽しんではいたが、やっぱり生で一度生きている向井康二を見てみたいという気持ちは日に日に強くなっていった。そんな中迎えた滝沢歌舞伎2021の公演決定。私は迷わず申し込みをした。

当初、新橋公演は収容人数を削っての公演だったため、当たり前のように初回申し込みのチケットは落選した。申し込み画面にすらたどり着かず、SnowManの人気に呆然としつつ深夜もぽちぽちと画面の更新ボタンを押す日々。あの時の絶望感と睡眠不足の日々はスノ担にしか分かち合えないであろう苦悩の毎日だった。それから座席の追加が決まったがこれも敢え無く落選。そのあと発表された御園座公演に申し込んではみたものの、そんな状況が続いていたこともあって半分諦めていた。会いに行けるチャンスすら掴めず、テレビやネットや雑誌の中のSnowManを見すぎていて、ものすごく遠くに感じた。本当に生きて存在しているのかも半信半疑なくらいだった。

2021年3月末。申し込みしたことすら忘れかけていたころに御園座の当落発表があっていることをツイッターで知った。期待せず開いた申し込み画面には、まさかの「第1希望当選」の文字。私は、SnowManに会えることになった。突然、現実が迫ってきた。半狂乱になりながら同行する友達に速攻電話した。手が、指が、声がめちゃくちゃに震えて「まじで会えるんだ~~~!!!!!!」と会社の薄暗い裏口でガチで叫んだ。ハマってから毎日毎日毎日朝から晩まで見ていた、SnowManに会えるんだ。向井康二に会えるんだ!!

まさかの神席

5月中旬を迎え、待ち望んだチケットが届いた。それまで色々なことがあって、公演が中止になったり歌舞伎オンライン配信があったりして落ち着かない日々だった。チケットが手元に届いてやっと、本当に行けるんだ、会えるんだということをやっと自覚できて、とてもとても嬉しかった。そして開けたチケットに印字された席位置を見て卒倒しそうになった。まさかの、2列目どセンターだったのだ。感染対策で1列目は潰しているので実質最前列。現実を受け入れるのに時間がかかった。これまで現場が伴うコンテンツにハマってはきたものの、ジャニーズのライブではスタンド席のステージ真横だったり、2階席だったり。他のコンサートでも、アリーナ席ってだけでもかなり運がいいほうで、あまり恵まれたことは無かった。しかも滝沢歌舞伎という今人気絶頂のSnowManの公演に行けるだけでもかなりの幸運だと思っていたので席に期待はしていなかった。同じ空間で見れるだけで幸せだと思っていた。チケットが届く前、友達と「もし5列目とかだったらどうする~!?」とか微妙に遠慮気味な妄想をしていた自分に言ってやりたい。お前…2列目だよ…

座席の関係上向井康二の視界に入る可能性があるということが分かってしまったので、私はチケットが届いた日からスキンケアを一式替え、美容院で一番高いトリートメントをし、ネイルを変え、カラーコーンの如きオレンジ色の服を買った。アホみたいだけど、少しでもきちんとしていきたかった。ファンサとか無いだろうけど、もしも康二の視界に入った時に、康二担であることが伝わればいいなと、応援していることが伝わればいいなと、ちゃんとおしゃれをして会いたかった。トータルで普通にチケ代より高くついた。大事の前の小事だ。(黒影組)そして当日を迎えた。

待ちに待った、御園座公演

話は冒頭に戻る。当日を迎えて、SnowManを目の当たりにして、自分はどうなってしまうんだろう、このまま死ぬのかな…と思ってたけど感覚的には冗談抜きでかなり死に近い感覚だった。幕に映像が映って、後ろに本物のメンバーが佇んでいるあの瞬間、気絶しそうだった。幕が開いて、ぶわっと青いドカ桜が視界一面を覆ってマジで目が開けられなかった。視界が一面真っ青で、目をやっと開いたら光り輝くステージにめちゃくちゃキラキラしたSnowManが9人いた。この間コンマ0.3秒くらい、めちゃくちゃスローモーションに感じた。向井康二が何も遮るものなく私の目前にいて、指先の一つ一つまでしっかり追えるくらいだった。
1番期待してたひらりと桜、何回も何回も何回も見た向井康二が目の前で舞っていた。チャームポイントの鼻のほくろが鮮明に見えた。康二を視認した瞬間、今でもはっきりと脳裏に焼き付いている。目の前おる!!!!!!!!うそ!!!!!(語彙力0)
耳が大きくて、顔が小さくて、少し顎のラインが肌荒れしてて、物凄く生きていた。人間だった。他のメンバーより少し浅黒くてタイの血を感じた。手の血管がリアルでドキドキした。普通に、男の子だった。画面で見るよりももっと背が高いのかな、とか細いのかな、とか想像してたけれど、間近で見る向井康二は思っていたよりも今まで見てきた向井康二そのままだった。それでも初めの方はちょっと現実を受け入れるのに時間がかかってしまって、ものすごく高画質の映像を見ているのかという気持ちだった。でも、他のメンバーもみんないて、その中に向井康二も確かにいて、ひらひら青と白の衣装で舞っていて、SnowManが動くたびに青い桜が私の膝に落ちてきて、やっと目の前の出来事が現実であることを認識できた。
康二はずっと会場全体を見渡していて、前席にはまったく目もくれずだった。少しでも期待を込めてジャイアンみたいなオレンジの服買った自分がクソ恥ずかしい。でも全然良い。遠くを見つめながら、たまに少し伏目になって踊るのがめちゃくちゃかっこよかった。正直、ちょっとでいいけんこっち見て〜😭ってなった。(傲慢)
康二は隣のふっかと一瞬目配せして笑いあって踊っていた。他メンとの絡みや人間関係もステージで垣間見れてめちゃくちゃ贅沢だなと感動した。髪の毛はあまりちゃんとセットしてなくて若干チリチリしていた。たまに唇をキュッとして力を入れている表情がめっちゃ可愛かった。動きを一個一個追えるのがめちゃくちゃ幸せすぎて、手元や目線の動きだったり身じろぎしたり表情の一つ一つがめちゃくちゃ康二だった。たまに挑発的な目線を客席に送っててカッコつけてるところを見て、向井康二がアイドルであることを心の底から実感した。ちゃんと、カッコ良かった。当たり前である。でもそうかと思えば最後のWithLoveでデコのど真ん中に桜をくっつけてて、お前のそういうとこだよ…守りてぇ…ってなった。感情が迷子。


とりあえずものすごく近かった。生きてて、元気で、本当に嬉しかった…。
最近痩せてしまって、深くは言及しないけれど色々あって心配していたが、踊りながら時折笑顔を見せてくれる康二にほっとした。ステージの上やテレビの中じゃ、そりゃきちんとこなすだろうけれど(そこが好きなんだ)、台本以外の生きてる向井康二を確かに目の前で実感できて本当に本当に感動した。今この瞬間に立ち会えて、心の底から幸せな気持ちになった。一生忘れん。忘れられん。SnowManに出会えて本当に良かったし、こんなに感動することはこの先のオタク人生でもなかなかないと思う。他の演目についても細かく話したいところだけれど、いったんは向井康二を目前に体感したこの衝撃を書き留めておきたかった。

御園座公演の帰り、自分の服に青い桜の花びらが紛れ込んでいた。ああ、現実だったんだと実感した。SnowManは、向井康二は確かにあの瞬間私の目の前にいたんだ。

大好きだ。めちゃくちゃ大好きだ!!!最高だ!!!!

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関係ないけど、関西ジュニアにも並行してハマってしまってAぇgroup推しなのだが、滝沢歌舞伎で運を使い果たしてAぇの現場一生当たんないんじゃないかなとガチで思っている。夏松竹、落選しました。